今までのページで、ワクチンの仕組み、重要性、危険性、ワクチンの開始時期などについていろいろと紹介してきました。ワクチンは必要な悪である、というのが私の持論なので、いいところ、悪いところについてなるだけ客観的に紹介したつもりです。ここでは、さらに紹介しきれなかったワクチンに対する素朴な疑問について一問一答方式で解説してみましょう。
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ワクチンさえ打っていれば安心?
まず、ワクチンが対応していない病種に関して、ワクチンはまったく無力です。これについてはワクチンとは? のページに書いたとおり、ワクチンは決まった病気に対する専用の武器(抗体)を作るものなので、違う病気にはその武器はまったく効きません。また、100%防御しきれるものではありません。しかし、不幸にも発症した場合でも大抵、未接種の場合に比べて軽く済むことが多くなります。なお、どの病気にどのワクチンが対応しているか、ということについては後で紹介します。ワクチンを接種すると、接種の証明書というのがもらえて、どのワクチンを打ったかがわかります。その証明書と当サイトを見比べてもらえれば対応した病気がわかるはずです。
ワクチン注射はどこで行う?
基本的に、獣医さんに行ってもらわなければなりませんから、動物病院に行くのが基本です。それも犬猫をメインにしているようなところが望ましいと言えます。こういった病院なら獣医さんも手馴れていますし、ペットのちょっとした仕草などから早めに異状を発見してもらえることもあります。万一ワクチンアレルギーが出たときでもすみやかに対処してもらえることでしょう。人間と同じく、犬・猫にも信頼できるかかりつけのお医者さんがいると安心できますね。
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ワクチン注射後の注意は?
とりあえず、ワクチンアレルギーが心配ですから、できるだけ観察しておき、普段と違う様子が無いかきちんとチェックしておくのが大事です。また、人間と同様接種当日のシャンプーや運動、興奮させるような事はしないことも大事です。シャンプーを行いたい場合は、接種前に行い、接種後しばらくはシャンプーや外出は避けましょう。なぜかというと、ワクチン注射=抗体の完成というわけではないからです。ワクチンを注射されてから初めて、注射された犬・猫の体内で抗体を研究・開発を始めるからです。この開発が完了するまで長くて2週間前後かかりますから、それまでは無防備なわけです。
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ワクチン注射をして、どのくらいで外に出せる?
子犬・子猫の場合、最初のワクチン注射ではまだ抗体が出来ていない可能性も高く、(空白期間があるため)最低でも2回目のワクチン注射が済むまでは出歩かせないのを基本にしましょう。出来るなら地面を歩かせることさえ避けた方がいいくらいです。また、ワクチン注射直後は、体調が変動しやすくなりますし、ワクチンアレルギーの問題などもあります。それらを考えると、大人の犬・猫でもワクチン注射後しばらくはあまり外に出さない方がいいと思います。
お年寄り犬・猫にワクチンは打つべき?
基本的に毎年打つワクチンな訳ですが、ではもうお年寄りになってしまった場合は? ということですね。ワクチンは確かに身体にある程度負担をかけるものですが、老犬・老猫には大変な負担ではないか、と思うのももっともですね。ただし、こうした老犬・老猫は、体力、免疫力共に落ちていますから、へたにこの状態で病気を発症してしまうと、一気に悪化します。体力が無いから若いものより危険性が高くなるのですね。ですから高齢になってからもワクチンは投与してあげたいものです。ただし、アレルギーを起こしたことがある場合はよく獣医さんに相談してからにしましょう。また、体力的に心配なら、年1でなく2年に1度というように期間を延長してあげるのもいいかもしれません。獣医さんには怒られますが、ペット第一を考えるなら、両方よく考えておきましょう。
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うちの子は以前ワクチンアレルギーを起こしたけど?
もし、以前にワクチンアレルギーを起こしたことがある場合、あまりに重いアレルギーだった場合には混合ワクチンをやめ、必要不可欠(病気が重く、生命の危険のあるもの)だけをバラで投与する、アレルギーを起こさない薬(獣医さんに相談しましょう)を打ってから投与、もしくは外に出さない覚悟で投与をしないなどが考えられます。最後のはちょっと強引かもですが。基本的には獣医さんに「前回こういう薬を打ってこういうアレルギーが出たんだけど」と相談するのがいいでしょう。
インターフェロンって?
犬・猫ワクチンの問題をお話しすると必ず出てくるインターフェロン。これは免疫性を高め、抗ウィルス力を増す働きを持っています。その他に抗がん性を高めるとも言われますが、今回はそっちまで触れません。さて、このインターフェロンを使用すると、一時的に犬・猫の病気耐性を高めますので、ワクチンが間に合わないような急を要する場合、もしくは病気を発症してしまった場合の治療補助剤として用いられます。性能などには文句ないのですが、とにかく回数を必要とするので、かなりの値段になってしまいます。
ワクチンは必要か?
これは飼い主さんが最終的に判断するしかありません。しかし、例えば猫がバルボウィルスという病気にかかったとします。すぐさま病院に行き、インターフェロンを大量投与してなお助からないことも多く、もちろん処置すらしなければまず助かりません。また、ほかの猫などにも感染する可能性も高く、成猫であれば行動範囲も広いであろう事を考えると、他の猫たちに移してしまうことも予想されます。そういったことを考えれば、犬・猫に定期的にワクチンをほどこすのは大事なことだと思います。
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