愛犬愛猫ワクチンなび!
愛犬愛猫ワクチンなび!

ワクチンの接種時期



ワクチンが可愛い愛犬や愛猫にとって大事であるという事は今までに解説したとおりです。さて、それではいつごろワクチンを投与してあげるのがいいのでしょうか? 理由は読み進めていくとわかりますが、あまり早いのも困り者です。かといって遅いと病気を起こしてしまう可能性もあります。

子犬・子猫のワクチン開始時期

生まれたての子犬・子猫には生まれたときにお母さんから貰った抵抗力が残っています。この抵抗力が残っているうちは病気に感染しません。この、お母さんがわが子のためにくれる抵抗力のことを移行抗体と言います。子供が病気にならないための大事なものですが、これがあると、ワクチンを投与しても移行抗体がワクチンの中の微生物をやっつけてしまいますから、子犬は免疫を作ることが出来ません。ワクチンのムダ打ち、ということになるわけです。ワクチンが効果を表すには移行抗体が無くなってからの注射でなくてはダメなのですね。

移行抗体がなくなるのは?

では、この抵抗力である移行が残っている時期というのはいつまでなのか? ここがものすごく大事であり、その上ものすごく難しいところです。なぜなら「正直わからない」からです。無責任だなー、と思うでしょうが、実際ペットの飼い方とかいう本やペット屋さんに聞いてみてもバラバラの回答が返ってくるはずです。なにせ、移行抗体の消える時期と言うのは最短42日から最長で150日前後と、見事に幅広く、固体によってバラバラで特定が難しいのです。予測不可、と言ってもいいでしょう。一応検査すればわからないではないのですが、手間と費用がかかります。

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60・90・120日接種

と、いうことは生後150日以降にワクチンを打ってしまえば一回で確実に済むわけです。しかし、もしも移行抗体が60日で消えてしまっていたとしたら、そこから90日の間まったくの無防備状態になってしまいます。そこで、子猫・子犬の安全を考えてムダうち上等、数回に分けて打ってしまえという考えが一般的になりました。一応、一般的には生後60日に一回目のワクチンを投与するのが多いようです。しかし、日本ペットショップ協会の基準では50日程度とここでもバラバラです。まあ、ペットショップの場合多くの子犬・子猫を扱うので移さないように早めに打っておこう、ということなのでしょうか? さて、この一回目が移行抗体のせいでムダうちに終わったときの保険として二回目を一ヵ月後に打ちます。さらにもう一ヵ月後に一回・・・計三回ワクチンを打てば、まずは安心と言うことですね。ただ、猫の場合は、120日目である三回目のワクチンを打たないこともあるようです。

ペット屋さんで買ったとき

生まれて間もない子犬・子猫を購入したときは、ペット屋さんのほうで1回目のワクチン接種を済ましてくれている可能性があります。いつ、何のワクチンを打ったのかきちんと確認しておくといいでしょう。ついでにワクチン接種のアドバイスも貰えれば一石二鳥ですしね。

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空白期間について

移行抗体が正確に消える日付がわかる機械を開発できたら、大もうけ確実と言えるくらい移行抗体の消える時期は不安定です。それも、ある日急になくなるわけではなく、徐々に減っていくわけですから、どのくらいまで減ったらワクチンが効果を出すのか? といったこともわかりません。ですから、正直無駄になることを覚悟で三回に分けて打つわけですが、例えば60日目にワクチンを打って、62日目に移行抗体が消えたら、その後28日間はまったくの無防備となります。これが空白期間です。きちんとワクチンを打っていたのに発病した、悪化した、というのはこの空白期間に感染してしまったということが多いわけですね。ですから、少なくとも3回のワクチン接種が完了するまでは、野良犬・野良猫と交わらせないようにしておきましょう。もちろん、きちんとワクチン接種を済ましているお母さんや兄弟たちと遊ばせるのはかまいません。

飼い主さんも気をつける

飼い主さんもわざわざ犬・猫を飼おうとしている訳ですから、ペット大好き、動物大好きでしょうね。でも、近所の犬・猫と仲良くして、ナデナデしてあげた手で愛犬・愛猫を可愛がるのはやめましょう。飼い主さん本人が病気の運び屋になりかねません。可能性的に高くはありませんが、わざわざリスクを上げる必要は無いはずです。

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その後のワクチン接種

人間の場合、たとえばおたふく風邪の抗体が出来たらその後は一生免疫が残ります。しかし、犬や猫はそこまで持ちません。そのため一生に複数回の接種が必要になります。子供時代のワクチン接種に成功したら、その後は基本的に年に1回の追加ワクチンを投与していけばまず問題はありません。しかし最近では年1回ではなく、3年に1回でも抗体は持つ (特に猫の場合)とも言われています。ただし、メーカーの推奨、及び保障は年1回ですし、獣医さんもほとんどは年1回の投与を勧めてくるはずです。

年1回と3年に1回どっちがいい?

どちらもメリット、デメリットがあるわけですしどちらが正しい、とはっきりはいえません。ただ、一匹だけを室内で飼っていて、他の子と触れ合わせることが無ければ3年でもいいような気がしますが、それ以外だとちょっと怖い気もしますね・・・。あと、たとえ室内で飼っていても、愛犬(猫)家さんの家には愛犬(猫)家さんが集まる、ということで他の犬や猫とたっぷり触れ合っていそうな来客が多いお宅も不安ですね。とりあえず基本的には年一回接種です。期間を延長しようと思う場合は自己責任(年1接種の場合、メーカーの保障があります)となりますので、その部分も注意が必要です。

成犬・成猫にワクチン注射するときの注意

とりあえず、生後一年を過ぎて元気な状態であれば、いつでも追加ワクチンを投与することが出来ます。年に一回が基本とはいえ、ちょうどその時期に具合が悪い様子であればワクチンは元気になるまで様子見した方がいいでしょう。そんなに日付にこだわる事はありません。なお、妊娠中の母犬・母猫についてはワクチンは避けましょう。ただし、先ほどもいった移行抗体の件もありますので、繁殖予定の犬・猫については事前にワクチン投与を済ませておくと安心です。

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不活性ワクチンの場合

生ワクチンでない、不活性ワクチンの場合は3年持ちません。下手すると1年持たない可能性さえあります。この不活性ワクチンについてはそれぞれ犬用・猫用ワクチンの種類のページで紹介していきますから、ここでは効果期間についてのみ触れておきます。不活性ワクチンは基本的に期間を置いて複数回行うことによって効果が期待できるものなので、年1回では期間が開きすぎて充分な効果が期待できず、半年に1度の接種が望ましいとされているものがあります。

ワクチン接種時期のまとめ

基本的には、犬の場合生後60,90,120日目に接種、それ以降は年に1回を目安にワクチンを投与するのが良いでしょう。猫の場合、120日目は不要と言われることもありますが、それ以外は犬とほぼ同様でいいでしょう。もしも、成犬・成猫を貰った場合、早めに投与し、あとは年一回ペースにすればいいのですが、その時ついでに検査をしてもらい、すでに感染していないか調べてもらった方がいいでしょう。不活性ワクチンの併用、繁殖前のワクチンなどは飼い主さんが判断するのが良いと思います。なお、あまり無いかもしれませんが、海外に愛犬・愛猫を連れて行く場合は、日本ではない病気などもありますので、現地にあわせたワクチンを追加した方がいい事も考えられます。


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ワクチンの接種時期は?
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